旅先でのきもの
旅の目的はさまざまですが、非日常を楽しむという点では、きものとに似ていると思います。
普段着のきものをお奨めしている私が言うと少し矛盾しているように聞こえてしまうかもしれませんが(笑)、私にとっても見知らぬ土地では、わくわく感を大いに盛り上げてくれるアイテムです。
街歩きを楽しむ京都では、きものを着ているだけで特典があるお店があったり、
今回の私のように南座で歌舞伎観劇となれば、一層、きもので出向きたいもの。
そこで、今回、用意したのは紬の附下。
新開場したばかりの南座は、東西役者の顔見世ということもあって祝祭ムード満天。普段着よりひとつ上のお洒落が雰囲気に溶け込めると考え博多織の袋帯を合わせました。
紬は附下の柄になっていても、紬は紬、フォーマルの場には馴染まないとする向きもありますが、観劇ならば、気にならないでしょう。
そして、寺社巡りなどの散策には、紬の扱いの良さが重宝します。生地が軽く硬いので、皺になりにくく、アクティブに動いても着くずれしにくいのです。
宇治までの遠出を予定していた私は、さらに帯を半幅帯に替えました。
帯揚げも帯締めも不要。場合によっては帯板を抜いてしまっても大丈夫(笑)。
もちろん帯枕も外しているので、帯結びは、電車で寄りかかってもつぶれず、コートが不自然に見えないように少し膨らんで見える結び方にしています。
半幅帯が自在に結べるようになれば、お出かけの幅がさらに広がります。
あなたも旅先できものを楽しんでみませんか。
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