地歌舞伎を観に・・・

横浜いずみ歌舞伎に合わせて催した歌舞伎茶屋での観劇「きもの」選びのお話ですが、参加したみなさんが、結局どのような「きもの」を選ばれてお出掛けになったかを、全くご報告いたしていませんでしたので、ここで、少しご紹介しておきたいと思います。

紫に線筆のツユクサに似た花模様の付下げに沈金に扇柄の袋帯。

お召しになった方は舞台でのご挨拶が予定されていたので、その格に相応しい組合せを考えました。

しかし、歌舞伎は役者を引き立ててこその興行です。華やかなものはグッと抑え、その中に品格を漂わせることに気を付けました。

こちらは、きもの初心者の若手に。

歌舞伎の観劇時間は軽く3時間越えます。慣れないきものでも窮屈にならないように、汚しても大丈夫!お家の洗濯機で洗えるポリエステルのきものに、帯は帯揚げも帯締めも必要ない軽い半幅帯に。半幅帯はゆかたの帯と思っていらっしゃる方が多いですが、実は正装が求めらる場面以外では、何処にしていっても良いものです。きものに慣れないうちはとても重宝します。きもののなでしこの花は季節を選ばず着ることができます。

そして、私の装いです、

帯は歌舞伎のちなみ柄を散りばめた名古屋帯です。歌舞伎の楽しさは演目や贔屓の役者さんの紋や名前にちなんで柄を選ぶという楽しみがあります。

横浜いずみ歌舞伎の原点である農村歌舞伎の立役者は成田屋さんの所縁の方でした。三桝、隈取、助六の傘、海老の絵など所縁の模様でいっぱい・・・。

きものは大島紬です。

それぞれに相応しい選択で、楽しく過ごすことがとても大切だと思います。

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