成人式の振袖を今の自分のために

先日、9月27日(土)の麻亜家のオープンデー。
少し気温が下がって、庭の紫苑や紫式部 が色づき始めました。
お客様は、
ご自身が成人式 にお召しになった振袖をお持ちになられ、
少し笑って、
お嬢様から「成人式には、この着物は着ない」と、
言われたとのこと。
ならば、当初の予定どおり、
袖丈を詰めて、自分用に仕立て直そうと
決心されてのお越しでした。
振袖の中には、消費者の心をくすぐる
「お年を召したら袖の長さを切って、一生お召しになれますよ」
というデザインをしたものがあるのですが、
それを選ばれたのは、ご自身のお考えと聞いて、
少し驚きました。
それも、そもそも、買う、買わないで、
お母さまとは喧嘩越しだったとか(笑)
結局、「お支度をしてあげたい」という
お母さまの気持ちを汲んでの親孝行で、
ならば、長く着られるものをと、ご自身で選んだのだそうです。
優しく、堅実で、素敵なお嬢様にお育ちになって、
お母さまも、さぞや嬉しかったのではないかと存じます。
そのようなエピソードをお聞きしながら、
袖の柄の位置を決め、
当時より少しふくよかになった分だけ
身幅を出すことにして、
お着物をお預かりしました。
着物は、そのほとんどがオーダーメイドです。
関わった多くの方の思いや、気持ちを込めて、
その方のためだけに丁寧に誂えた着物には、
その一つ一つに物語があります。
その思いを受け止め、大切に、
引き継ぎ、繋げていきたいと思います。
お手持ちのお着物でご相談がありましたら、
どうぞ、お気軽にお尋ねください。
ご一緒に、新しい物語を紡いでゆきましょう。
次回の麻亜家オープンデーは、
10月28日(火)です。
ご予約をお願いいたします。






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